先週の今ごろはちょうどウィンブルドンでのフェデラー対ロディックの激闘をTVで見ていました。この2人の顔合わせは、私が2年弱前に、まだNYでの留学生活も始まったばかりのころ、全米オープンの準々決勝を見に行って、見た試合と同じ組み合わせでした。そのときはフェデラーがストレート勝ちしていたので(それ以外にも過去ウィンブルドンの決勝でロディックが既に2回敗れていたのも含め、この両者の対戦成績はフェデラーが圧倒的にリードしているのですが)、この試合は何となくロディックのリベンジなるかということで、ロディックに肩入れして見ていたのですが、結果は、ファイナルセット第30ゲームまでもつれ込む大接戦の末、フェデラーが6度目のウィンブルドン制覇を果たしたのでした。しかし、素晴らしい戦いを見せてくれた両選手をたたえたいと思います。
ちなみに、女子シングルスの決勝は、これも
私が去年の全米オープンで見たのと同じ顔合わせのウィリアムズ姉妹による姉妹対決でした。これまた私が見たときと同様、妹のセリーナの勝利。
ところで、私の海外研修は5月の初めに終わりだったので、さすがにウィンブルドンまで現地で見るのは厳しいかなーと思っていたのですが、ローランギャロスについては現地で見られないかと思ってたところ、まだ全仏オープンの時期は日本での仕事再開前だったので、1回戦(大会3日目)でしたが、チケットを入手して、ヨーロッパ旅行中に見てきました。チケットは公式サイトで大会開始数日前に購入したため、もうほとんどの日のチケットは売り切れており、残っていた日のチケットを購入して見に行きました。ただ、日本の旅行会社に手配してもらうと数万円かかりますが、公式サイトからだと数千円で購入できたので(正確な金額は覚えてない)、英語OKで、かつ、公式サイトで既に売り切れた日の試合を手配したいとかでないなら、自分で公式サイトで購入する方がよいのではないかと思います。
ということで、やってきましたローランギャロス↓
(※間違える方がいるといけないので念のため、私が購入したのはこの後書くとおりセンターコートのチケットだったのですが、これは別のコートの外観。センターコートの外観は撮り忘れました…。)
チケットは、ローランギャロスの主な3つのコートのいずれかのチケットを購入すると、会場内にも入れるという形のチケットでした。私が購入したのはセンターコートのチケットで、この日はセンターコートでは4試合が予定されていました。また、このチケットで他の2つの有料コート以外のコートで行われる試合も見ることができました。
センターコートの第1試合は女子シングルスで、女子第5シードのヤンコビッチ(セルビア)対ツェトコフサ(チェコ)。
↑ヤンコビッチ
↑ツェトコフサ
ヤンコビッチは、やはり2年前の全米オープンでも見ていたのですが、そのときはヴィーナス・ウィリアムズが相手だったこともあり、攻められてもがんばってつないでという印象が強かったのですが、さすがに1回戦で格下相手には、パワフルなショットで圧倒するような場面も何度かありました。
試合途中、雨が降り出して、2時間近く試合が中断。途中、雨脚がかなり強く、このまま中止になるんじゃないかと不安を覚えました。私は旅行者の身で、前後の予定はびっちりつまっているため、中止になったりしたら、翌日また見に来るというようなことはできなかったからです。いったんコートからは撤退して、昼飯を食べながら、やんでくれーと祈ってたら、しばらくして雨脚が弱まり、さらにしばらくすると完全にやんで、試合再開。
第1試合は、再開後も終始相手を圧倒したヤンコビッチが6-2、6-3でストレート勝ち。
第2試合は男子シングルスで、男子第4シード、同じくセルビアのジョコビッチが登場。相手はエクアドルのラペンティ。
↑ジョコビッチ。格好よかったです。
↑ラペンティ
このラペンティ、実際にベテランの選手ではあるのですが(それでも私よりは若いけど)、なんか動きがおっさんぽい選手でした。そのうえ、足を故障しているらしく、途中、治療しながらの試合。その割には(おっさんぽい動きだけど)よく動いて頑張っていたのですが、足の故障が悪化したようで、ジョコビッチの6-3、3-1となったところで、途中棄権。ジョコビッチをもう少し見たかったのに、残念でした。
第3試合はやはり男子シングルスで、第9シードのツォンガ対ベネトーのフランス人対決。自国の期待の選手登場ということで、会場はこの日一番の盛り上がりを見せました。
↑ツォンガ
↑ベネトー
このツォンガ、私は一昨年アメリカにいたころに全豪オープンの決勝をテレビで見ていたときに見ましたが、サーブとストロークの強打を武器にパワーで勝負する選手という印象。この日も豪快なテニスで楽しませてくれました。
観衆の期待は、フランス若手期待の選手であるツォンガの勝利だったように感じられましたが、そこはベネトーも同じフランスの先輩選手としての意地があります。第1セットを競って6-4でツォンガがとった後、第2セットはベネトーが6-3で取り返します。その後、ツォンガの6-3、6-4と、最後まで競った展開も、最終的にはツォンガがランキングどおりの実力を見せて振り切ったのでした。
ここで、他のコートの試合も見に行こうと、いったんセンターコートを後にしました。実は、この日は日本の期待の若手、森田あゆみ選手が、第8コートの第4試合の女子ダブルスの試合に登場する予定だったので、それを見に行こうと思ったのでした。
で、第8コートに行ってみると、既に第8コートは予定の試合は終わったということで、閉められようとしていました。あー、終わっちゃったか…、と思い、それじゃ別のコートを見ようと思ってウロウロしていると、森田選手の試合を発見。どうもセンターコートなどの有料コート以外は、早く空いたコートがあれば、当初の予定にかかわらずコートを動かして試合をどんどん入れていくということのようでした。
試合はすでに終盤で、結局、最後の3ゲーム程度を見たことになりました。第10シードのマテック、ペトロワ組相手に、森田、リバリコワ組は7-5、6-3とゲーム数は競ったものの、ストレート負け。森田はストロークは素晴らしいショットが多く、他の選手に負けてない印象を受けたのですが、上背がないため、やはりサービスなどはやや苦しい印象を受けました。
森田選手の試合がすぐに終わってしまったため、再びセンタコートに取って返して、センターコートの第4試合を観戦。女子シングルスで、フランス期待の若手コルネ対アニ(エストニア)。
↑コルネ
↑アニ
コルネは小柄な選手で、ぱっと見かわいらしい感じですが、しばしば不機嫌そうに審判にクレームをつけるなどしていて、気難しいお嬢様といった感じ。そんな印象はともかく、コルネは小柄ながら正確なストロークを武器に試合をリードしており、やはり上背がないのでセカンドサービスをアニに叩かれてリターンエースを決められるなどの局面もありましたが、それでも今大会でもシードされる実力の持ち主で、森田などが1つ参考にしていけるような選手なのではないかという気がしました。
試合は第1セットをコルネが6-4でとり、第2セットも終盤に入ったところで、日没サスペンデッド(正確に第何ゲーム目でサスペンドになったかは忘れました。。翌日、7-5でコルネが第2セットもとってストレート勝ちしたようです。)。ちなみに日没といっても、もう午後9時近く。この時期(この日は5月26日でしたが)のヨーロッパは日が長いのです。丸一日すっかりテニスを堪能して、満足して家路(ホテル路?)についたのでした。