翌日、朝起きてホテルの外に出てみると、ホテルが面した運河の水位が前の晩よりだいぶ増してました。ひょっとして、と期待して、サン・マルコ広場に行ってみると…

予想通り水没していました。こういった光景もヴェネツィアならでは、です。
この日は、サン・マルコ広場の運河をはさんで対岸のサン・ジョルジョ・マッジョーレ島にあるサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の鐘楼からの眺めが素晴らしいと聞いたので、朝一番で、ヴァポレットに乗って、対岸に渡りました。

教会に入ってみると、誰もおらず静まりかえっていて、一瞬入ってよかったのか不安になりましたが、奥に進んで左に入っていくと、鐘楼のエレベーター乗り場があり、チケットを売っていたので安心しました。
エレベーターに乗って上に上がってみると…


聞いていたとおり素晴らしい光景でした。サン・マルコ広場の鐘楼が閉まってしまっていたのもありますが、今回のヴェネツィアで訪れた場所の中で、一番素晴らしい光景でした。そんなに有名な観光場所ではありませんが(教会自体はそんなに大したことないので)、個人的にお勧めの場所です。
その後は、サン・マルコ寺院と並ぶヴェネツィアの見どころといわれているアカデミア美術館へ。ただ、運河めぐりを楽しもうということで、敢えて最短経路で行かず、ヴェネツィア本島の南側を通る経路を経由して、ヴァポレットでぐるっと島の南側を回って向かいました。

ぐるっと回って本島の真ん中を流れる大運河に戻ってきて、しばらくしてアカデミア美術館に到着。

絵を眺めてたら腹が減ったので、昼食。美術館近くのタヴェルナ・サン・トロヴァーゾというお店へ(これも『地球の歩き方』に載ってます。)。イタリア料理などで、タヴェルナなんちゃらというお店はたまにありますが、レストランなのに「食べるな」といわれてもねー、といつも思います(まー、イタリア語の意味は当然違うわけですが。)。
前日のイカ墨スパゲティがいまいち物足りなかったので(期待したよりあっさりだった)、この日もイカ墨スパゲティを注文。

他にビーフシチューも食べました。
昼食を終えて、また街の散策に出たのですが、ふらふら歩いてると↓のような人を発見。

さすが世界のメッツ。どこにでもファンがいます。もっとも、隣の人もドジャースのキャップをかぶってたので、おそらくアメリカ人の集団でしたが。
ペギー・グッゲンハイム美術館(現代美術)↓

サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会(閉まってて入れず)↓

ここからまたヴァポレットに乗って、運河の旅へ。

サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会前の乗り場から乗ったヴァポレットはリド島行きで、その終点リド島で一旦下船。夏は海水浴場などがあるそうですが(映画『ベニスに死す』の舞台でもあるらしい)、冬はただの島(ということで特に写真はなし。)。すぐにヴァポレットを乗り換えて、ヴェネツィア本島の北側に回りました。再び運河(というか島の北側は海)上の旅。

で、サンティッシマ・ジョヴァンニ・エ・パオロ教会へ。

これでだいたい観ようと思ってた場所は見つくしたので、再度サン・マルコ広場へ。ちょうど西日できれいでした。

その後、街をさらにブラブラしたり、カフェでお茶するなどして時間をつぶし、最後に夕飯を食べようと思って、リアルト橋近くのロスティチェリア・サン・バルトロメオというお店(これも『地球の歩き方』に載ってます)へ。ここではやはりシーフードでパスタということで、ボンゴレ(メニュー上での名前は違った気がしますが、日本でいうボンゴレ)を注文。で、出てきたのはこれ↓

最後は、リアルト橋からヴァポレットに乗ってローマ広場に向かい、バスで空港に向かいました。

さて、この旅行を通じての感想としては、
・2日あればだいたい見たいところは回れるかなと思います。私の回った経路でだいたいの観光名所はカバーしてるかと思います。行き当たりばったりに行動してたので、もう少し時間を考えて効率的に行動すれば、ヴェネツィアングラスで有名なムラノ島にも行けたかなと後で思いました。
・美術館でいろいろな芸術作品を見たり、教会で宗教画を眺めるのもいいですが、それは他のヨーロッパの都市でもあるものなので、ヴェネツィアではやっぱり運河をめぐって景色を眺めるのが一番の贅沢かなと思いました。
・料理は、イタリア=料理がうまいという期待が心の中で膨らみすぎていて、正直期待したほどではありませんでした。もちろんロンドンで食べるよりはどの料理もおいしかったですが。まー、それでも、西洋で唯一麺文化を有する偉大な民族の国ということで、たくさんパスタを食べられてよかったです。
といったところでしょうか。いずれにしても充実した2日間でした。