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Holiday From Real

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Atlanta遠征 その1 ~ Gone with the Losses(本当は"Gone with the Wins"と書きたかった)

ヤンキースタジアム最後の試合が行われた9月21日、私はアトランタにいました。

アトランタといえば"風と共に去りぬ"が有名ですが、私がアトランタに行ったのは、これに関連した名所を訪ねるため…のわけがなく、メッツの今季最後のロードの試合を観にアトランタまで行ってきました。

早朝の飛行機でNYを出て、遠路はるばるやってきました、ターナーフィールド↓
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早めに球場についたので、球場の中をうろうろしていたら、各年度のブレーブスの選手の集合写真が飾ってあったのですが、1982年、ナショナルリーグ西地区を制したブレーブスのメンバーの中に、懐かしい顔が…。
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そう、赤鬼ボブ・ホーナー。来日して2試合でいきなり衝撃の4ホーマー。日本ではスワローズファンである私が初めてメジャーリーグに関心を持ったのは、このホーナーの活躍がきっかけでした。

この日の座席からの眺めはこんな感じ↓。"Best available"と言って注文したのですが、このグラウンドにかなり近い席で70ドル。reasonableです。
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両軍の先発は、メッツがペルフリー、ブレーブスがパー。
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↑ペルフリー
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↑パー

試合は、1回表、レイエス、マーフィーがあっさり倒れて2アウトとなるも、ここからライトが四球、デルガドのツーベースでメッツが1点を先制。この後も、ベルトラン内野安打、チャーチ四球で満塁とすると、カスティーヨが押し出しの四球を選んで2-0。
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↑デルガド

しかし、この日のペルフリーは立ち上がり制球に苦しみます。1回裏、安打や四球で満塁とすると、インファンテへの死球で押し出し。2-1。

2回表、メッツは、ペルフリーが自ら四球を選んで出塁すると、後続が続かず、2アウトとなるも、ライトがバックスクリーン横にライナーのホームランを叩き込んで、4-1。
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↑ライト

しかし、2回裏、フランコアのツーベース、昨年までメッツのゴーテイのタイムリーでブレーブスが1点を返し、4-2。

その後、試合は膠着状態が続きます。メッツは何度かチャンスを作ったものの、追加点を奪えないまま。嫌な流れだなーと思っていると、7回裏、ペルフリーが先頭打者のブランコを四球で出します。ここで、メッツは投手交代。個人的にはまだ続投でいいのではないかと思ったのですが…。出てきたのは、ストークス。最初に対戦したノートンにヒットを浴びてノーアウト1塁2塁。送りバントの後、プラドの犠牲フライでブレーブスが1点を返し、4-3。

そして、毎度お馴染みのメッツリリーフ陣崩壊のクライマックスは8回裏にやってきました。ショーンワイスがインファンテにツーベースを浴び、コッチマンの当てただけの打球がライト前に落ちて4-4の同点。ここで右のフランコアというところで、右打者対策で登板したスミスがスリーベースを浴びて、4-5と逆転を許します。そして、フェリシアーノを挟んでハイルマンが出てきて更に2点を失い、試合を決定づけました。

9回表、メッツの反撃。ブレーブスは抑えのマイク・ゴンザレス。1アウトからライトが四球で出塁すると、デルガドが特大の2ランホームランをライトスタンドへ叩き込んで6-7と1点差に迫ります。しかし、後続が続かずゲームセット。
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↑ホームインするデルガド

メッツはブレーブス相手に9月の3連戦を続けて負け越しで、合計2勝4敗。一方でフィリーズはブレーブスに対して9月の5試合をここまで4勝1敗。メッツ戦ばかり張り切ってフィリーズには負けっぱなしのブレーブスを非難するのはたやすいですが、今のブレーブスなどに負けるメッツが悪いということなのでしょう(実際、試合展開もメッツが自滅してる感じの試合が多い。)。

ESPN(アメリカのスポーツ局)のサイトに興味深い記事がありました。野球が6回までのスポーツなら、現時点でナ・リーグ東地区はメッツが11.5ゲーム差でリードしていることになるそうです。結局、メッツとフィリーズの差は、7回以降のリリーフ陣の差に尽きるということです。

メッツのリリーフ陣の、誰が出て行っても打たれる現在の状態は、もはやリリーフ陣の個人個人を責めても仕方のないことで、チーム構成の問題です。フィリーズは昨年ナ・リーグ東地区を制したものの、オフに入るなり抑えのリッジをトレードで補強。今シーズンに入ってからも、首位を走りながら、先発投手陣が足りないとみるやトレードでジョー・ブラントンを補強。一方のメッツは、もちろんサンタナの獲得は大きかったですが(サンタナがいなければ今ごろはもうシーズンが終わっていたかもしれません)、昨年から欠点と言われていたリリーフ陣についてはまともな補強をしないままここまで来てしまいました。フィリーズの方がマイナーリーグに多くのプロスペクトを擁しており、トレードの駒が豊富だったという事情はあるにせよ、現状の差はフロントの姿勢の差がそのまま順位に表れている気がします。
by fbrat | 2008-09-24 23:37 | Mets/MLB