Holiday From Real

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The Worst Ramen in My Life

ロンドンにやってくる前、日本の職場の同僚で、私と同じくNYで留学、ロンドンで研修生活を送ったももんがさんからいろいろとロンドンの話を聞いたのですが、その際、“ロンドンはおいしいラーメン屋がないから、本当にラーメンが食べたい人はパリまで行くらしいよ。まあ、ロンドンでラーメン屋というとWagamamaとかだから。”という話を聞きました。その会話で、私の脳裏には、ロンドンには「Wagamama」という名のラーメン屋があるんだと刻み込まれたのでした。今思い返してみると、ももんがさんが「Wagamama」という店名を口にしたときに含み笑いをしていたような気がします。実際は笑ってなどいなかったのかもしれませんが、私は極度のラーメン好き→ロンドンにおいしいラーメン屋がないという中でかろうじて名前があがったのが「Wagamama」→私がロンドンに行ったら「Wagamama」に行くに違いない、という三段論法は誰でも容易に思いつきそうなものなので、もし、ももんがさん自身が「Wagamama」のラーメンを口にしていたならば、そして「Wagamama」のラーメンを食べた際の私の反応を想像したならば、笑わずにはいられなかったのではないかという気がするからです。

さて、そんなその後に起こる悲劇など予想だにしない私は、ある週末、ももんがさんの目論見どおり(?)、昼ごはんを食べにロンドンのチャイナタウン近くのWagamamaにやってきたのでした。勢い込んでやって来すぎて、まだ開店前で店員さんがドアをみがいてました。
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開店を待って入店。もちろん一番乗り。店名は日本語も店員は西洋人ばかり。やや不安になるも、メニューを見て、店名が付いているWagamama Ramenを注文。で、出てきたのがこれ↓
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具の組み合わせが普通のラーメンからすると奇妙なのはご愛嬌として、まず、スープを飲んでみると、味が薄い。というか、ほとんど味がない。でも、そのくらいこちらではおいしくない中華料理屋の麺類でもときどきあることなので、諦めて、麺を口にしたところ、コシが全くないのに加え、薬品のような味が…。かんすいが残りすぎていたのでしょうか。理由はよくわかりませんが、あまりの不味さにそれ以上、麺を食べる気にはなれず。仕方なく、順に具をパクつくも、おいしいものはなく、上の写真中央を見ていただけばわかるとおり、海老に至っては黒く変色しており、口に運ぶのがはばかられました。

こんなのはラーメンじゃないという以前に、人間の食べる物ではないという気すらします。ところが、驚いたことにWagamamaはこちらでは結構人気があるらしく、私が訪れた店舗のみならず、『地球の歩き方』によれば10数店舗をチェーン展開してるのだとか。実際、私の後から他のお客さんが入ってきて、私はろくに食べずに店を後にしたにもかかわらず、私が店を去る際には、かなり広い店内が、半分近く埋まっていました。日本人らしき客はいませんでしたが。でも、このようなものが「Ramen」として他国で受け入れられていることについて、私自身は失望を禁じえません。

私は生まれてこの方どれほどのラーメンを食べてきたかはわかりませんが、記憶にある中で間違いなくこれが人生最悪のラーメンでした。やはり『地球の歩き方』によれば「味付けは日本人にはちょっと物足りないかも?」と書いてありますが、「ちょっと物足りないかも?」というようなレベルの問題ではありません。ただ、もしかするとWagamamaに行ってよかったかもしれないと思えることが1つだけあって、それは他のロンドンの日本食屋のラーメンがそれほど不味いと思わなくなったことです。どれも別においしくはないのですが、でも「ラーメン」と呼んでもおかしくはないレベルだという気がします。ひょっとすると「Wagamama」という店名には、私のようなラーメンにうるさい人間の、ラーメンに関する「わがまま」を矯正するという意味が込められているのかもしれません。まー、そんなはずはないと思いますけど。
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by fbrat | 2008-12-12 07:38 | Gourmet (主として麺)