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Holiday From Real

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Shea Goodbye

メッツの今シーズンが終わってから早くも1週間が経ってしまいました。もはや遠い昔の出来事のようです。メジャーリーグはDivision Seriesの真っ最中。私もテレビ中継などはちらほら見たりしていて、エンジェルス対レッドソックス、カブス対ドジャースなどの試合は、見ていて純粋に野球の試合を楽しめたのですが、メッツがプレーオフを争ったチーム同士の対戦であるフィリーズ対ブルワーズだけは心の傷が疼いて見る気になれませんでした。今年のプレーオフは、メッツが出ていない以上、個人的には岩村のいるレイズに頑張ってほしいなと思っています。

さて、そろそろ、いいかげん、メッツ最終戦のことを振り返っておきたいと思います。メッツ最終戦は雨のため、当初の予定より1時間遅れて2時試合開始。その前日の試合も雨で開始が遅延したので、縁起いいかなとまだこのときは思ってました。その裏で行われたブルワーズ対カブスも午後2時開始だったので、プレーオフを争うメッツとブルワーズの試合は、ほぼ同時並行で進行することになりました。

この日のメッツの先発はペレス、マーリンズはオルセン。
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↑ペレス
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↑オルセン

この日のペレスは、中3日ながら、前日のサンタナの好投に刺激を受けたのか気合い十分。ファンの声援にも押され、強打のマーリンズ打線になかなか得点を許しません。しかし、メッツ打線もオルセンの前になかなか得点を奪えず、試合は0-0のまま、進行します。

2回裏、チャーチの打席の際に、観客席から大歓声が。電光掲示板の途中経過でカブスがブルワーズを1-0とリード。この日、カブスの先発は、私が前日にブログを書いた際は、メジャーリーグの公式サイトのProbable Pitcherではエースのザンブラーノとなっていたように思うのですが、実際は本来はローテーション投手じゃないグズマン。カブス、何やってんだよ、と思ってたのですが、この日のカブスはプレーオフの調整も兼ねて(?)序盤から小刻みな継投をしていたようです。この後、ブルワーズ対カブスのスコアはしばらく1-0のまま進みます。

メッツの試合の方は0-0のまま進みますが、6回表、ここまで好投のペレスが3連打で1点を失い、なおも1死満塁というところで降板。打ちとった当たりがヒットになる不運もありました。ペレスはこの日5回1/3を4安打6奪三振。今シーズンのペレスの登板の中でも屈指の出来だったように思います。

この後をリリーフしたのはスミス。いきなり最初のウィリングハムを歩かせてしまい、押し出しで0-2。しかし、後続を打ちとって続くピンチは切り抜けます。

6回裏、メッツは先頭の代打キャンセルが四球で出ます。レイエス凡退の後、続くバッターは前日に続き2番に入ったベルトラン。ここまで抑えられてきたオルセンからレフトスタンドへ起死回生の同点2ランホームラン。シェイスタジアムの雰囲気は一瞬にして最高潮の盛り上がりに。
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↑ベルトラン
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↑ホームランの後、ベンチに迎えられるベルトラン

7回は両チーム無得点。そして、8回表。この回からメッツはショーンワイスが登板。いきなり先頭のヘルムズにソロホームランを浴びます。ショーンワイスはこれで降板。続いて登板したのはアヤラ。アヤラも続くアグラにソロホームランを浴びて、あっという間に2-4。まさかの連続被弾でした。

メッツが再びリードを奪われた裏で、ブルワーズはカブスに追いつき、そして3-1とリード。電光掲示板を見たメッツファンからため息が漏れます。8回裏、メッツは2アウトからレイエスのツーベース、ベルトランの死球で1塁2塁のチャンスを作ります。ここでメッツはデルガド。ここでマーリンズは左のローズをマウンドに送ります。結果は大きなレフトフライでローズの勝ち。メッツはチャンスを潰します。

9回裏もメッツはマーリンズのリンドストローム相手に得点を奪えず、そのまま2-4で試合終了。メッツの試合終了よりも先にブルワーズがこの日の勝利を決めており、メッツの最後のバッターであるチャーチが凡退した瞬間、メッツは2年連続でレギュラーシーズン最終日にプレーオフ進出を逃すこととなったのでした。

試合後は、いずれにしてもレギュラーシーズンの試合としてはシェイスタジアム最後の試合だったので、セレモニーが行われました。もっと多くの観客が帰ってしまうかと思いましたが、ほとんどの観客が残っていました。多くのメッツの過去の名選手たちが一堂に会しました。特に声援が大きかったのは、ストロベリー、グッデン、ピアッツァ、シーバーあたりでしょうか。最後は、そのピアッツァ、シーバーのバッテリーによる終球式(?)でシェイスタジアムはその歴史を閉じることとなったのでした。
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さて、上に書いたとおり、この日の敗戦も結局リリーフ陣が打たれたことによるものでした。この日の試合に限って言えば、打線も2点しか取れていないので、むしろ敗因は攻撃面ともいうべきかもしれません。ただ、今シーズン、メッツのリリーフ陣は合計29(!)のセーブ機会を吹き飛ばしており、最後もリリーフ陣が連続でホームランを食らって負けるというのは、まさに今シーズンを象徴するような試合でした。しかも最後はメッツも狙っていたといわれるローズ、メッツが過去にトレードで放出したリンドストロームに抑えられて負けというのでは、なんともやり切れません。

メッツは早くもオフシーズンとなってしまったので、このオフの補強について誰を補強すべきかということがいろいろと取り沙汰されていますが、補強すべきは1にも2にもリリーフ陣であるのは火を見るよりも明らかだと思います。このオフはメジャー屈指のリリーフ投手であるKロッドとフエンテスがFAで、メッツはKロッドを補強すべきとか、Kロッドは高すぎるのでフエンテスをとか、いろいろな意見があるようですが、1つ気になるのは、リリーフエースを1人補強しただけでは、ワグナーが怪我する前の状況とあまり変わりがないということです。メッツのリリーフ陣はワグナーが故障する前からひどい状態だったことを考えれば、リリーフエース1人に加えて、さらにもう1人セットアッパーが務まるような投手を獲ってくる必要があるのではないかと思っています。メッツは、このオフ、マルティネスとペレスがFAで抜けてしまう可能性が高いので、先発投手も誰かしら補強する必要があり、なかなかリリーフ投手ばかりを補強するというのも難しいかもしれません。ただ、リリーフ陣をきっちり整備できれば、よい先発投手を1人獲ってくるくらいの勝ち星の上積みは可能なので、このオフこそはリリーフ陣を最重点に補強すべきなのではないかと個人的には考えています。

私自身はまもなくNYを去る予定なので、このオフは去年ほどメッツの補強についても細かく追いかけるつもりはありません。でも、シェイスタジアム最後の2シーズン、NYでメッツを応援し、私のNY生活における思い出の大きな部分をメッツとこの球場は占めています。終わり方は2年連続でシーズンの最後の試合でプレーオフを逃すという最悪の展開でしたが(いや、だからこそ今さらファンをやめるともいえない?)、今後も遠くからメッツの躍進を願って応援し続けたいと思っています。
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by fbrat | 2008-10-06 01:07 | Mets/MLB